INTERVIEW インタビュー

航一役・梅田修一朗
オフィシャルインタビュー

――『ヴィジランテ』の世界観の中で、魅力的に感じている部分を教えてください。

梅田:タイトルの『ヴィジランテ』とは、『僕のヒーローアカデミア』で焦点の当たったプロヒーローではない、認可を受けていないけれど人を助けたいという思いを持った人たちのことを指します。『ヒロアカ』でヒーローたちの活躍が華々しく描かれていた一方で、僕たちと変わらない生活を送っている人たちも自分なりの正義を持ち、街を守ろうとしている。「もし自分が『ヒロアカ』の世界に生きていたら、こういう生活をしていただろうな」と自分に置き換えてリアルに楽しめることが最大の魅力だと思いました。

――演じる航一の印象も聞かせてください。

梅田:物語の主人公なのに、冴えない子だなぁ~というのが第一印象でした(笑)。その冴えない部分が自分に重なって、性格も似ているところがたくさんあって、航一のことは他人とは思えません。航一の行動や人と関わって成長する姿を見ていると、かつての自分を思い出します。航一のヒーローへの思いと同じで、僕の場合は“役者”に対してです。アニメは好きだし声優に憧れる気持ちはあるけれど、「自分なんかなれるわけない」と挑戦してもいないのに決めつけていたり、きっかけとなる人と出会って夢への一歩を踏み出したり……。そんなことを色々と思い出してしまいました。

――そんな航一の魅力に感じる部分は?

梅田:「似ているところがたくさんある」と言いましたが、もちろん別の人間だと気づかされる瞬間もあって。航一って、ちゃんと不満が言えるんですよ。流されやすい性格に見えてちゃんと“自分”を持ってもいるし、その自分に素直なところが魅力だと思います。僕は我慢しちゃうタイプなので……(笑)。

――航一を演じていて、難しいと感じたところはありますか?

梅田:「共通点が多いので本来は演じやすいはずなのですが、なかなか思ったように演じられていないというのが現状です。音響監督である三間雅文さんのもとでアフレコが進んでいるのですが、今までいただいたことがないディレクションが入ることがあって、視野や表現力を500億倍くらい広げられています。特に印象に残っているディレクションは、「航一の喜びって1つだけなの?」というもの。「怒りや悲しみに寄っている喜びもあるから、そういう“感情のグラデーション”はちゃんと出していこう」と言われ、改めて表現の難しさと、同時に楽しさも感じました。この『ヴィジランテ』という現場においては、「共通点が多いから演じやすい」という考えではダメなんです。やりやすいところにいたら表現の幅が狭くなってしまうので、航一の魅力をもっと引き出すために、表現力を広げていかなければとアフレコの度に思っています。

――『ヒロアカ』同様に、熱いシーンや名セリフが続々登場する本作。第1話の物語の中で、「これは熱い!」と感じたのはどのシーンでしょうか。

梅田:全部熱いから迷ってしまいますが、まずは、始まってすぐにオールマイトが登場するところではないでしょうか。小さい頃からオールマイトに憧れている航一の「オールマイトは生で見るとすごいな~!」というセリフがありましたが、僕も役者を志している時に『ヒロアカ』を見て「オールマイトかっこいいな~!」と思っていたので、そのセリフは僕と航一がシンクロした瞬間でもありました。デクのナレーションから始まるのも『ヒロアカ』ファンとしてはワクワクしますよね!あとはやはり、航一がナックルと出会い、ヴィジランテへの道を一歩踏み出すシーンは本当に胸が熱くなりました。

――第1話で特に印象に残っているキャラクターは?

梅田:僕個人としては、最初にオールマイトが登場して、それに憧れる航一の表情が描かれた部分が印象的だったので、やはりその2人が印象に残っています。「これは航一の物語なんだ」と視聴者に印象付けるシーンでもありますし、そんな航一を僕が演じていることも嬉しかったです。視聴者の皆さんはどのキャラクターが一番印象に残ったでしょうか。印象に残ったシーンなども是非聞いてみたいので、SNSに感想をお願いします!

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