INTERVIEW インタビュー
航一役・梅田修一朗
オフィシャルインタビュー
――いよいよ第2期がスタートします。“ヒロアカ”が最終回を迎え、その興奮冷めやらぬままにスタートすることについての思いを聞かせてください。

梅田:先日「東京コミコン2025」で山下大輝さんとご一緒させていただいたのですが、隣に立つことに本当に緊張しました。おそらく、いや間違いなく誰よりも“ヒロアカ”を背負ってきた方で、デクと同じくいろいろな困難を乗り越えて、多くの人と支え合って、手を取り合って約10年を走り抜けてきたんだと思うと……その前日譚である『ヴィジランテ』の主人公を演じる僕としては、身が引き締まる思いでした。そして、その大輝さんやたくさんの方々の頑張りがあって、“ヒロアカ”は日本を代表するヒーローアニメとなりました。これからも展開があると発表され、ますます伝説的作品になっていくんでしょうね。

『ヴィジランテ』は“ヒロアカ”の過去を描いた作品ではありますが、物語のバトンを受け継いだと思うと、なんだか感動です。しかし、それに浮かれることなく、最後まで役を全うしなきゃいけないなと思っています。
でも、僕がどんな思いを抱いたとしても、航一は変わらないんですけどね。いつだってマイペースで、僕は大輝さんの隣に並ぶことを「恐れ多い」と思うのですが、航一だったら「すごい人っすね~」くらい軽く声をかけちゃいそう(笑)。あのメンタルは本当に羨ましいです。それが航一の魅力であり、デクとは違った形で視聴者の皆さんに安心感を与えたり、励ますことができるんだと思います。
――『ヴィジランテ』の第1期最終回(13話)も振り返っていただき、騒動は収まったもののトリガーの黒幕は依然不明。ナックルが姿を消し、新たに「傷顔の男」が現れました。気になるところがたくさんありますが、梅田さんが注目してほしい第2期のポイントは?

梅田:第1期から続く見どころとしては、“ヒロアカ”に登場するヒーローたちが『ヴィジランテ』でも活躍することですよね。ヒロアカロスになっている方が多いと思うので、ぜひ『ヴィジランテ』でもヒーローたちの活躍を見届けてほしいです。そしてなにより、相澤先生の過去が描かれること。航一の物語と並行して、相澤消太が主人公となる物語が挟まれますので、そこは絶対に期待してほしいところです。
航一の物語としては、やはり「傷顔の男」が重要なポイントになってきますよね。演じる八代拓さんはすごく穏やかな方なのですが、演技になるとそれが一変し、すごく危ない雰囲気を醸し出すんです。音響監督の三間さんとディスカッションして、その狂気がどんどん膨れ上がっていく様子を見ていると、背筋がゾクッとなる瞬間がありました。航一の敵としても、また僕にとっても大きな刺激となっています。八代さんはとてつもないパワーを持った演技をされる方だと、改めて尊敬しました。
――第2期第1話(第14話)では、航一とポップが大阪へ。“ヒロアカ”ファンにもお馴染みのファットガムが登場しました。演じる興津和幸さんと掛け合ってみていかがでしたか?

梅田:僕も“ヒロアカ”ファンのひとりなので、「ファットさんだ!すげー!」と単純に感動しちゃいました(笑)。アフレコが終わった後に、じわじわと「今ファットさんとしゃべったんだ……」と喜びがこみ上げてきましたね。
そして、演じる興津さんご自身がファットさんみたいなんですよ。おおらかで、やさしくて、包容力のある方。『ヴィジランテ』のアフレコは僕だけ別ブースで収録することがあるのですが、AパートとBパートの収録の合間に「次のシーンの芝居はどうしようか……」と悩んでいたら、急に興津さんが僕のブースに入ってきて「お疲れ!頑張ってるね!」とワカメおにぎりを渡してくれたんです。あまりにもうれしすぎて、それを食べるのがもったいなくなっちゃって、しばらく見つめた後に大事に食べました(笑)。
――航一の成長も第1期に続いて見どころとなってくると思いますが、何か演技に変化を加えたことはありますか?

梅田:第1話からさっそく“個性”の成長が見られるシーンがありますからね。そんな航一と一緒に僕も成長できていると思いたいのですが……。鈴木監督から「梅田くんに航一役を任せて良かった」と言われたことが何度かあって、「なぜこのタイミングに?」と疑問に思っていたのですが(笑)。きっとそれは、僕が航一の表現を上手く掴めていた時に言ってくれていたんだろうなと、後々に気づきました。僕自身が意識的に変えたことはないですが、悩み葛藤し模索しながら航一を演じ続けたことで、自然と航一の感覚を掴んでいったのではないかと思うんです。視聴者の皆さんにもそれを感じてもらえたらうれしいですね。
――第2期の放送を待ちわびていたファンに向けて、メッセージをお願いします。

梅田:改めて“ヒロアカ”のバトンを受け継げること、光栄に思います。きっと“ヒロアカ”ファンの皆さんはデクたちの激闘を手に汗握って見守っていたと思うのですが、『ヴィジランテ』はそれよりも少し肩の力を抜いて見られる作品だと僕は思っているんですよね。でも、肩の力を抜いて見ていたはずが、いつの間にか胸が熱くなっているんです。第1期に引き続きキャスト・スタッフ全員の愛が詰まった作品に仕上がっているので、“ヒロアカ”の前日譚ということを抜きにして、『ヴィジランテ』という一つの作品として楽しめると胸を張って言えます。航一の物語もぜひ見届けてください。